2009年3月にリノベーションが完成した、賃貸マンション「ラフィーネ新照院」。
オーナーである中島様も、リノベーション前は不安が大きかったと言います。
「以前は、空室になってもすぐに次の入居者が決まったものですが、次第に空いている期間が長引くようになっていたんです。テナントと4階の居室、1K2室が空くことになった時は、今後のことが本当に心配になっていました。」
昭和50年築のマンション自体、30数年の間に幾度か手は入れてきたものの、外壁の傷みが目立つようになっていました。
「リフォームをしたいからといって、入居がすぐ決まるだろうか?」「リフォーム費用の支払いを続けていけるだろうか?」という不安は賃貸物件オーナーの方なら誰しもが抱えるもの。そんな不安を抱える中島様に、ある日、リノベーションと一括借上げでの家賃保証システムの提案が。
「早く入居が決まるようにした方が良いし、長い目で見ると、収入も安定するからこれしかない」と、“再生”を目指すことに。一括借上げで家賃保証システムが後押しとなり、決断に至りました。
リフォームと違い、リノベーションのポイントは、入居者層を絞り込み、そのターゲットに合わせて建物や部屋の造り、間取りなどを考え、暮らし方の提案をすることにあります。
ラフィーネ新照院の場合、立地や周辺環境、各居室の造りから、1Kを20代前半の男性に、2LDKを若いカップルに設定。全室、デザイン性を重視し、素材とカラーコーディネイトで平面的にならないようにまとめました。
建物のネーミングも入居者ターゲットに合わせて洗練された響きの「ラフィーネ新照院」に変更。こうしたことからも好感を得て、早い段階で満室に。賃貸住宅のリノベーションを成功させるには、「古いから」ではなく、「魅力がないから」だということを理解する必要があります。ソフト面においても、ハード面においても魅力的なコンセプトを構築し、投資や返済プラン、施工まで一貫した有益なリノベーションを行うためには、管理会社・工事施工会社・デザイナー・金融機関等との連携、信頼関係が必要不可欠です。
「費用が多少高くつくだろうなと思いましたが、個性的でとても素敵な部屋になり、新築のような仕上がりで、入居者にもとても喜んでもらっています。リノベーションを行って良かったと思っています。」
中島様は、安堵感に包まれた表情で、不安から解消された思いを話してくださいました。
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